子供でもメタボリック
2007年、日本医師会館(東京都文京区)で「食育健康サミット」が開催。
この中でメタボリック症候群(内臓脂肪症候群)が子供でも見られることが
報告され、予防や食生活の望ましい在り方などについて講演が行われた。
基礎代謝の知識
横になって安静にしているときに、心臓を中心とした血液循環や呼吸など、動物が生命を
維持するために最低限必要なエネルギー量を「基礎代謝量(基礎代謝エネルギー)」と言い
ます。
私達が一日に消費する総エネルギー量のうち、基礎代謝量はおよそ7割を占めております。
そして、体の臓器の中で基礎代謝でもっともエネルギーを消費するのが筋肉です。
つまり、筋肉が多いほど、じっとしているときも含めて、エネルギーの消費が多いので太りに
くいというわけです。
メタボリック症候群のIDF基準
IDF基準(2005年)
IDF(International Diabetes Federation、国際糖尿病連合会議)が
2005年4月14日に発表した診断基準は次の通りです。
メタボリック症候群の日本の定義
メタボリックシンドローム(メタボリック症候群)の日本における基準(2005年)
日本動脈硬化学会、日本肥満学会、日本糖尿病学会など8学会から選出されたメンバーで
構成された「メタボリックシンドローム診断基準検討委員会」が約1年間かけて検討・設定し、
2005年4月8日に日本内科学会総会で発表した日本でのメタボリックシンドロームの暫定的な
診断基準は以下の通りとしております。
※「暫定的」としているのは、基準値を見直す必要性が内科医学会、循環器科学会などから
指摘されており、近年中に微修正される見通しであるため(2006年7月現在)。
『内臓脂肪型肥満 』
臍レベル腹部断面での内臓脂肪面積100cm²以上とする。
ただし内臓脂肪面積を直接測定することは健康診断や日常臨床の場では容易ではないため
腹囲の測定により代用し、男性85cm以上、女性90cm以上を内臓脂肪型肥満と診断する。
しかし、できれば腹部CT撮影等により内臓脂肪面積を精密に測定することが好ましい
上記に加え以下の3項目のうち2項目以上
高血糖
空腹時血糖110mg/dL以上
高血圧
収縮時血圧130mmHg以上か拡張期血圧85mmHg以上のいずれか又はいずれも満たす
もの
高脂血症
血清中性脂肪150mg/dL以上か、血清HDLコレステロール値40mg/dL未満のいずれか、
又はいずれも満たすもの
※ 診断基準には、当然入ってよさそうな血清LDLコレステロール値やBMIが含まれていない
ことに注意が必要。 またここでいう「高脂血症」はTGとHDLで判断し、肥満は腹囲で判断
しています。
なお血清LDLコレステロール値や確定診断されている糖尿病はメタボリックシンドロームで
定義するまでもなく、動脈硬化の危険因子と考えられている。
メタボリックシンドローム登場
1980年代前半まで、生活習慣病の三大要素(高血圧・糖代謝異常・脂質代謝異常)と
内臓脂肪蓄積型肥満(いわゆるリンゴ型肥満)とは、ほぼ同時進行で悪化の過程をたどるが
あくまで個別の事象であるとの見方が主流でした。
その後、それらの密接な相関がReaven GMによって「Syndrome X」との研究名で報告され
(1988年)その翌年にKaplan NMによる「死の四重奏」と題する研究報告がなされたことを
契機に、蓄積された内臓脂肪を“主犯”とする研究が活発化して来ました。
2001年にWHO(世界保健機関)が『代謝症候群』という名称と、その診断基準を発表した
ことにより、一般に「メタボリックシンドローム(メタボリック症候群)」の言葉が知られるような
な病態名となりました。
糖質もさまざま
「吸収のよい糖質」のとりすぎにご注意!
同じ糖質でも、ご飯などに代表されるでんぷんは、多糖類で、糖が吸収されやすいように
ばらばらになるまでに時間がかかるため、血糖値の上昇は比較的緩やかになります。
これに比べて、ブドウ糖や果糖に代表される単糖類や砂糖など二糖類は吸収されやすく、
摂取後、すぐに血糖値が上昇します。
疲れたときや運動後などのエネルギー供給源としては、単糖類やニ糖類は適していますが
肥満、糖尿病やメタボリックシンドロームの心配な方は、一度にたくさん摂取しすぎたりしない
ように注意が必要です。